国際交流情報

POP WARNER 全米ユース フットボール&チアリーディングチャンピオンシップ 研修ツアー報告書

期間
: 2015年12月9日(水)〜15日(火)
場所
: アメリカ オーランド/タンパベイ
参加人員
: 83名+2名(現地で参加) 計85名(過去最大)
 (GAORAスタッフ 水無瀬・参加者の姉の大水日向子さん)
主たるツアー内容
(1) 12月09日(水) ディズニーハリウッドスタジオ ウエルカムパーティー
(2) 12月10日(木) チアー・ダンスチャンピオンシップ観戦
チャレンジフットボール・インターナショナルゲーム観戦
(3) 12月11日(金) NFLヨーロッパや、ノートルダムでコーチされたPETTR VAAS氏によるクリニック
午後よりディズニーランド
(4) 12月12日(土) 第59回ポップワーナースーパーボウル観戦
一部のメンバー午前中のみディズニ−ランド
(5) 12月13日(日) NFL ゲーム観戦
(TAMPA BAY BUCCANEERSのレイモンド・ジェームス・スタジアムへバス2台で移動)
TAMPA BAY BUCCANEERS vs NEW ORLEANS SAINTS
12月9日(水)
伊丹空港に朝6:30に参加者全員集合し8:00発で成田空港へ移動しました。
成田からDallas(10時間33分のフライト)を経由してOrlandoに予定通りに到着。 オーランドのホテルに保護者関係22名選手・チア56名スタッフ5名(1名阪急交通社)83名無事にチェックイン致しました。
フライトは全て時間通りでスタッフの段取も良く、乗り継ぎも問題なく、Orlandoの空港からバス2台ででディズニーワールド内のDISNEY'S ALL-STAR SPORTS RESORTホテルにチャックインする前に、前回同様30分程マーケットに立ち寄り飲み物や、食べ物など若干買い物をしてホテルに向かいました。子供たちにとっては初のフリーでの英語を使っての買い物で、それぞれドリンクやお菓子を購入していました。
チェックイン時は、ホテル内ツアーをして食事をするフードコート等を確認しました。

研修ツアー写真
宿泊ホテルの DISNEY'S ALL-STAR SPORTS RESORT内のフィールドにて

しかし、既にご報告させて頂きました通り、途中ダラスに到着前に2名、到着後2名、合計4名が飛行機に酔って(少し揺れました)嘔吐しました。その後は元気にツアーに参加していましたので安心しました。嘔吐で汚れたジャンパーなどを洗濯していただきました、お母様方に感謝致します。また、ダラスで2名ボーデイングパスをなくしましたが再発行をしてもらい事なきを得ました。当日のハリウッドスタジオのウエルカムパーテイーでも1名体調不良で入場口で嘔吐をしました。5名すべて小学生でした。長旅の疲れもあるかと思いますので、保護者の方やスタッフで対応致しました。
当日の夜8時よりハリウッドスタジオで全員パーティーツアーに参加しましたが、テロの影響で、かばんを持った方は全て入場口で検査があり、当初の予定より大幅に入場が遅れて夜8時40分過ぎの入場となりました。従いまして、退出も予定より30分遅らせて夜10時50分と致しました。少し離合集散が悪かったので、点呼時に注意喚起をいたしました。本日より行事が色々と行われますので、時間厳守をすることの徹底など行いました。今回は前回と違い在宅の家庭へのフェイスブック等、タイムリーな情報をリリースをしましたので、参加者も在宅者もとても好評を得ました。
取材で参加のGAORAの水無瀬氏が我々よりも1日先の深夜に到着し、我々の到着取材からコメントを積極的にとってくれました。チェスナットボウルの関連情報として、チェスナットリーグにとっても良い広報に繋がると思います。
12月10日(木)
※ESPN Sports Complex 8時半過ぎにホテルを出発しバスでESPN Sports Complexに移動し試合会場へ向かいました。Pop Warner のJon Butlor氏はじめPop Warnerスタッフのフィリスさんに挨拶し、施設とチアダンスのチャンピオンシップを見学後、Jon Butlor氏が会議の後、子供達や全員で写真撮影を行いました 。
その後カナダ・メキシコ・ドバイ等の3カ国で8ゲームの試合が行われていました。インターナショナルボウルを観戦致しました。体重制限のないゲームで、驚くくらい大きな選手も含まれていました。時折、怪我をする選手もいて試合が中断していました。試合の途中でインナーナショナルボウルのマネジメントに関わっている方より、日本の試合参加の誘いを前回に引き続き受けました。
体重差がないカテゴリーであれば直ぐにでも参加できそうな雰囲気ですがいくつか解決しなければいけない事もあります。多くの関係者からも試合参加を熱望されていますので、実現できるように前向きに色々と検討したいと思います。

研修ツアー写真
POP WARNER SUPERBOWL試合会場 ESPN Sports Complex

前回同様に子供たちもアメリカや他国の子供たちと朝から直ぐに空いているグラウンドで日米交流フットボールを始めたりしました。(ホテルのフィールドでも)

研修ツアー写真
POP WARNER 代表の Jon Butlor氏を囲んで

昼食はフリーで会場内の施設でそれぞれ英語を使ってフードコートで食事を取りました。子供たちは見ているだけではつまらないようでアメリカやメキシコの選手に混じってタックルフットボールをしたり、言葉は通じていないようですが、同じルールという事で交流を深めていました。
午後は、午後3時半過ぎから、引き続きフットボール観戦、ディズニーランド、アウトレットの3班に分かれ有意義な一日を過ごしました。また、チアダンスのコンペティションは、前回同様にチェスナットからも来年からですぐにエントリーできるのではないかと思いました。
12月11日(金)
2011年の第3回目のツアーでも折角ディズニーランドに行くのだから、場合によっては2日位とっても良いのではとご意見も頂いておりましたので、できるだけディズニーランドスケジュールについては、皆さんと相談して決定いたしました。

研修ツアー写真
フットボールクリニックでメキシコの選手と一緒に

特に本日は、終日ディズニーランドに行く予定でしたが、昨日急遽連絡を受けて午前中に企画を期待していましたフットボールクリニック参加することになりました。
参加国はUAEドバイ、カナダ、メキシコ、日本の4カ国でした。
チェスナットリーグもツアー参加者全員(チアを除く)がクリニックを受けました。クリニック途中にUAE(ドバイ)のコーチから交流試合の申し込みがありました。こちらも直ぐにはできませんが交流を深められればと思います。明日、翌日の午前中の試合に応援に行く約束をしました。
クリニック中に、マーヴイ―ズの選手が、指を蜂にさされ少ししびれると言うのでPOPワーナー本部の応急処置センターに連れて行きました。その後悪化はしていないようで良かったです。
※フットボールクリニック(11:00〜12:30)
当初10時予定のクリニックでしたが、1時間遅れて11時スタートでした。指導者はNFLヨーロッパや、ノートルダムでコーチをされたPETTR VAAS氏に指導をして頂きました。早稲田OBの並木健太郎選手も指導をされたとの事です。参加国はUAEドバイ、カナダ、メキシコ、日本の4カ国でした。

研修ツアー写真

中学生にとっては良い練習でしたが、小学生にとってはかなりハードなクリニックでした。全てのメニューはファンダメンタルが中心でした。QBだけは別メニューでした。QBもほぼ休憩なしでしっかりした練習でした。クリニック後に各国の参加者の皆さんと一緒に記念写真、とても有意義なクリニックであったと思います。
本日クリニック終了後にPOP WARNERより(恐らくESPN) インタビュー等を受け日本のフットボール状況等話しました。
クリニック参加者は昼食後の午後2時半過ぎににディズニーランドへ向かいました。当初1日ディズニーランド観光となっていましたが、クリニックが予想以上に時間がかかったのでディズニーランドを20時まで延長する予定でしたが、当日ディズニーランドはパーティーが入っており、19時までと致しました、オーランドのディズニーランドは世界最大で、参加者全員が本場での素晴らしさを満喫いたしました。

研修ツアー写真
ESPN Sports Complexでのペインティングフィールド

12月12日(土)
本日はPop Warnerリーグの4つのクラスでチャンピオンシップゲームが行われました。前回の訪問では1試合目のJr.Pee Weeの決勝戦で、東がコイントスを行いましたが、今回は全てのゲームで外部からのコイントスはありませんでした。
本日は、第1試合からDivision IのMidget、Jr.Pee Wee、Pee Wee 、Jr,Midgetの順で4ゲームが行われました。Midget(最上級生のクラス)の決勝戦は、ESPNの放送の都合で第一ゲームになり全員で観戦しました。本来ならばこの試合がメインゲームです。
第2ゲーム以降はチアやそのお母さんたちを中心にディズニーランドに行きたい希望がありましたので、参加者のコーチにお願いして20名で別行動をしてもらいました。 選手に疲れが出て一部途中で了解の下、帰るグループもありますしたが、中学生を中心に最終ゲームまで観戦しました。

研修ツアー写真
Division IのMidgetのゲーム(12歳〜15歳110〜180lbs 49.9〜81.6kg 最大83.5kg)

この試合のハーフタイムでチェスナットより3名の子供たちがフラフープ競争に参加して、結果は残念でしたが会場がおおいに盛り上がりました。
また前回同様に隣接するESPNの編集室の見学をさせて頂きました。子供たちにとっても、施設内で編集されている状況をみてとても素晴らしい体験であったと思います。色々と施設などを特別に案内してくれ、チェスナットリーグとPop Warnerリーグとの友好関係を再確認し、今後更なる信頼関係を築いていこうと思いました。Pop Warner SUPER BOWLの全ての試合が終了後にジョンやスタッフの皆さんにお世話になったお礼を申し上げて、子供たちと共に参加者の皆さんと会場を後にしました。
また、この日に集合した際に、明日のNFL観戦ツアーはハーフタイムで子供たちがフィールドに降りてチェスナットリーグを紹介してもらえることになったことを知らせてもらいました。久保田代表とタンパベイバッカニアーズの元ヘッドコーチのSam Wyche氏との旧知の関係からこのサプライズが決まりました。お母様方は残念ながらグラウンドに降りることはできませんが、子供たちはじめ保護者コーチのみなさんも大変喜んでいただけるサプライズでした。
翌日は最終日で、子供たちの人生に印象に残るシーンや体験ができますので有意義に過ごせる準備を致しました。また多くの来場者が予想されますので安全優先で行動できるように、皆さんと行動を確認致しました。
12月13日(日)
9:00 NFLの試合の観戦の為にタンパベイに向けてホテルを出発。
10:30前 TAMPA BAY BUCCANEERSの本拠地レイモンド・ジェームス・スタジアム到着し、65,908名収容のフィールドの大きさに皆でびっくりしました。また、タンパベイバッカニアーズのフラッグが駐車場にあり、見たこともない大きいフラッグで本当に皆さんで驚きました。
チェスナットリーグの久保田代表がサム・ワイチ氏メールをしていただきましたお陰で、試合当日フイールドに降りることができ参加者の皆さんに感動与え、またNFLの素晴らしさが伝わったことが良かったと思います。当日、サムワイチ氏にはお会いできませんでしたが、感謝でいっぱいです。
コーチや参加者の皆さん(男性)や子供たちはNFLのハーフタイムにフィールドに入れた事は、一生の思い出になるかと思います。地元のユースフットボールの4チームが、ハーフタイムで5分位のエキジビションマッチが行われたのですが、その選手たちの入場の際に整列して選手を受け入れることをしました。入場前にアナウンスでチェスナットリーグを紹介してくれました。

研修ツアー写真

試合は終始セインツがリードして24−17でタンパベイバッカニアーズが敗れました。
18:30 スタジアムからの帰りに全員でステーキディナーに行き食事を頂きました。小学生の中で疲れがピークになりバスで寝て、レストランでもうとうとしている選手もいましたが、何とか無事に全員がホテルまで戻りました。大きな事故もなく全行程終えることができました事は、参加されたコーチや保護者の協力も大きかったと思います。常に子供たちの情報も入り、掌握できた事で問題にも繋がりませんでした。子供たちもきっと未来に向けて素晴らしい体験をしたのではないかと思います。
いつの日か、参加者の中からNFLの選手やNFLのチアリーダーが出てくることを期待したいと思います。また、このツアーに賛同していただき、子供たちをツアーに参加さえていただきました保護者や関係者の皆さんに、この場をお借りして心より御礼を申し上げます。
所感
今回で4度目のポップワーナーの国際交流でしたが、応募から1ヶ月弱で、募集人員の60名を超えて97名の応募が有るほど人気が出て、最終的にはお断りをするほどの状況でした。募集チラシも作成しましたが配るまでに、募集人員に達してしまいました。前回同様フロリダまでは、フライト時間が長いため、子供たちの体力なども心配しましたが、飛行機に酔って嘔吐した子供も行き4名、帰り1名いましたが、現地では朝から晩まで、フィールドやホテルのスペースでフットボールをするなど大変元気でした。コミニュケーションについても、我々が心配することなく、小学生でもスタジアム内で、一人でホットドッグやジュースを購入している姿や、アメリカの選手やチアと仲良くしている姿をみていると、机で学ぶ事も大切ですが、体験する事の重要さも前回同様にすごく感じたツアーでした。内容については、既に記しておりますが、それぞれのイベントで皆さんが素晴らしく感じていただいている様子がアンケートからも分りました。
前回は帰国の途のダラスでパスポートを失くすハプニングが起こりましたが、今年はパスポートを失くすなどの参加者はいませんでした。未来の子供達の為に、今後は試合を含めた交流ができたらと考えています。是非、今回参加された方は勿論、次も参加して頂きたく思いますが、新たに参加される方が増えるように活動をしていきたいと考えています。POP WARNER側からもインターナショナルでのゲーム参加の呼びかけがありますので、参加可能な年齢と体重を調査して試合参加できるような方向で検討していきたいと考えています。

2015年12月19日
チェスナットリーグ本部




POP WARNER TOUR 2015 動画

OSAKAマーヴィーズ 小段 剛コーチのツアーコーチ雑感

フロリダ滞在中は天候に恵まれて、雨も降らず最高の天候でした。
半袖、短パンの服装で、湿度もなく過ごしやすい気候で、日焼けして帰国した位です。

観光レポートはさておき、私が体感した世界のYouth Footballについての感想を述べたいと思います。

まず、各国の世界の選手達との合同練習で感じた事は、カナダ、メキシコ辺りも非常に体の大きな選手も居ますが、スピード、スキル、では日本の選手は全然負けておりません。選手によっては、むしろ抜き出ている感もあった程です。

一点だけ非常に残念に感じたのは、日本選手の大人しい事。
日本人の気質なのか、今回参加の選手が特別大人しいのか分かりませんが失敗した時も、良いプレーをした時も、どちらも感情を出さずに淡々とプレーをします。

それに引き換え、海外の選手は兎に角明るいです。
失敗しても盛上がり、成功すればより盛上がり、こうやってゲームの雰囲気を構築していくのだな。と感心しました。

日本も普段の練習から、雰囲気作りにもう少し重きを置いて練習すべきでは無いかと思います。

Pop Warner Super Bowlを見学した感想は、日本チームもゲームにはなるな。と率直に感じました。
それは、体重制限があり、きちんとクラス分けされている点が大きいと思います。
スピード、スキルは十分戦えるレベルです。
勿論、タックル問題をクリアできたと仮定してのお話ですが。

次にあるアメリカチームHCとの会話をご紹介します。

HCに「どこから来たのですか?」
と聞かれたので「日本からです。と回答しました。」
すると「日本にもYouth Football teamがあるのか?」と驚いてましたが、次にHCが「是非日本チームと試合をさせて欲しい」と言われました。
私はこう答えました「試合は出来ない。なぜなら日本はタックルフットボールではなく、日本独自ルールのタッチフットボールだからです」と答えた所、意外な回答が返って来ました。
HC曰く「それはアメリカンフットボールではない。Different sportsだ」と。

日本のYouth Football界は、安全面、体重制限の面から独自ルールが定着化し、多くの皆様のご協力の下、素晴らしく時代に合ってきたと思われますが、いよいよ次のステージに差し掛かっている感を今回のツアーで肌で感じました。
シニア、カレッジ、U19と国際試合が多く増えてきた中で、Youth Football界も世界を目指せる環境作りが必要かと思います。
「世界一を目指す」とか「打倒アメリカ」とか、そういう話はさて置き、「Different sports」ではなく「American Football」という土俵にまず立ちたいですね。

OSAKAマーヴイーズ
監督 小段 剛


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